プロフィール
名前:経営コンサルタント 福井一郎
職業:経営コンサルタント
一言:経営コンサルティング業務のなかで感じたことや日常の活動などを記載した個人サイトです。

2009年07月07日

2009年度 全国安全週間



平成21年度の全国安全週間・準備月間は、
 『 定着させよう「安全文化」 つみ取ろう職場の危険 』
をスローガンとして展開されています。

建設業や製造業の事業所などを訪問する機会が多く、各事業所では垂れ幕や安全旗など
が掲げられていましたし、ポスターなどの掲示もよく見かけました。

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しかし毎年の各事業所での取組みにも関わらず、労働災害は必ず発生しています。


厚生労働省の「平成20年度の労働災害集計」が今年も厚生労働省より発表されています。

1 死亡災害発生状況
・平成20年の労働災害による死亡者数は1,268人で、
 前年比89人(6.6%)減と初めて1,300人を下回り過去最少。
・業種別にみると、建設業が430人と最も多く、次いで製造業260人、
 陸上貨物運送事業148人等となっている。
 平成19年と比較すると、製造業、鉱業、建設業、陸上貨物運送事業、林業等で減少。
・事故の型別にみると、「墜落・転落」が311人と最も多く、
 次いで「交通事故(道路)」287人、「はさまれ・巻き込まれ」192人、
 「激突され」96人、「崩壊・倒壊」83人等である。
 平成19年と比較すると、「交通事故(道路)」及び「墜落・転落」が前年比50人減
 と大幅に減少したが、「おぼれ」、「飛来・落下」、「感電」等は増加している。

2 重大災害発生状況
・平成20年の重大災害(一時に3人以上の労働者が業務上死傷又はり病した災害)は281件
 前年比12件(4.1%)減となった。
・業種別にみると、建設業が93件と最も多く、次いで製造業58件となっている。
 平成19年と比較すると、建設業、製造業等における重大災害は減少した。
・事故の型別にみると、「交通事故」が全体の約44%を占めている。
 平成19年と比較すると「墜落」、「交通事故」が大幅に減少したが、
 「中毒・薬傷」、「倒壊」等は増加した。

 厚労省:「平成20年における死亡災害・重大災害発生状況等について」
      http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/h0526-2.html


現に、今年に入ってからも本当に大規模災害の報道が定期的にされていた気がします。
http://partnergroup.jp/sheet/2009rousai-kiji.doc

作業リフトやフォークリフトによる事故、建物の倒壊事故、高所からの落下などは頻繁に発生していますが、近年の傾向として1度の事故で大量労災者が発生するケースが毎年増加している傾向にあります。

今年1月の大分県の造船所のタラップが落下した事による大量の労災者の発生、製造業・建設業での化学物質や可燃性ガス・高圧ガスなどによる爆発や火災事故などが典型的なケースで、報道されたものだけでも上記資料にあるように十数件に登ります。

有毒ガスの吸引事故、酸欠状況による事故などについても幾つも報道されていますし、これらも大量労災者の発生に繋がるケースとして注意が必要でしょう。


今年の上半期で大規模労災事故が発生する度にその状況をまとめていきましたが、特に目立ったものが、昇降装置関係による事故でした。

ハインリッヒの法則という事象発生の段階別比率は有名ですが、このハインリッヒの理論にはもう一つ有名な「ハインリッヒのドミノ理論」というものがあります。

1つの事象の発生がドミノ倒しのように次の事象を引き起こして、結果として災害の発生に繋がるという考え方なのですが、爆発・火災、大規模倒壊などのように一つの災害が周りを巻き込んでいくと災害の規模は連鎖してしまいます。

荷の上げ下ろしや建設用リフトなどの事故、大型クレーンの倒壊事故、移動式クレーン(クレーン車)の倒壊事故などは本当に頻発しており、設備と労働者だけでなく、周りの家屋や住人、通行者などを巻き込んで災害の規模を大きくしていることがその典型的なケースです。


自社だけの問題だけではなくなる事例がほんとうに頻発していますし、7月の全国安全週間では、業種を問わず多くの事業所で労働安全についていろいろな機会・話題を設けていただき、職場の安全意識高揚に努めていただきたいと思います。



【安全衛生法令の改正情報】

○足場・仮設通路・作業構台に関する労働安全衛生規則の改正について
−平成21年6月1日施行−
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-164-1-0.htm
http://www.fukuiroudoukyoku.go.jp/
frame.asp?main=topics01/bk_number/h21/topics_01_0327a.html

○石綿障害予防規則等の改正について
−一部を除き平成21年4月1日施行−
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/pamph/
http://www.fukuiroudoukyoku.go.jp/
frame.asp?main=topics01/bk_number/h21/topics_01_0327b.html

○ニッケル化合物並びに砒素及びその化合物に係る労働者の健康障害防止対策が拡充
(平成20年11月の「特定化学物質障害予防規則」等の改正)
−一部を除き平成21年4月1日施行−
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei20/
http://www.fukuiroudoukyoku.go.jp/
frame.asp?main=topics01/bk_number/h21/topics_01_0327c.html

【参考URL】
厚労省:平成21年度全国安全週間実施要綱
www.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/dl/h0526-2i.pdf
安全衛生情報センター
http://www.jaish.gr.jp/
中央労働災害防止協会:平成21年度 全国安全週間
http://www.jisha.or.jp/event_campaign/campaign/anzen/index.html
平成21年度 全国安全週間[活動について]|建災防
http://www.kensaibou.or.jp/activity/publicity_work/
against_prevention/campaign_nationals_safety_week.html
陸上貨物運送事業労働災害防止協会
http://www.rikusai.or.jp/
林業・木材製造業労働災害防止協会
http://www.rinsaibou.or.jp/
港湾貨物運送事業労働災害防止協会/JPTISHA
http://www.kouwansaibou.or.jp/
船員災害防止協会(せんさいぼう)
http://www.sensaibo.or.jp/
鉱業労働災害防止協会
http://www.kosaibo.or.jp/

 
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